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ご無沙汰しております。
この一ヶ月間、私は元気でしたがカラテの不調が続いておりました。 歯周病の急激な悪化、タケノコによる蕁麻疹、ストレッチによる半月板損傷…と毎週のように病院通いが続き、早くも老々介護のリハ気分満喫。転勤のストレスもあるのかもなあ。 さてさて、前回の記事のコメント部分で昔のカセットデッキの事に少し触れたので、思い出話を吐き出しますよ。 そこのお若いの、ちょっと聞いていきなされ。 むか~しむかし、MP3プレーヤーどころかCDもMDもなかった時代の話じゃよ… ・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。 80年代半ば。 それまで特定の芸能人に興味を持たなかった私も、中学生になって色気づき、当時人気急上昇中のチェッカーズに興味を持つようになりました。 友人の家でテープを聴いたり、歌詞カードをノートに書き写させてもらったりしているうちに、「わたしも好きな時に好きな音楽を聴きたい!」という欲求が高まってきたのです。 しかし、家にあるのは両親の店でBGMを流すための油ギトギトラジカセと、長兄が独占している部屋にあるステレオのみ。難しいお年頃だった兄には、借りるどころか部屋に近づくと怒鳴られるか殴られる状況。 嗚呼… もう心の叫びですよ。 実家では基本的に「お小遣い」という制度がなく、高校生になり学校に隠れてアルバイトを始めるまでは、親戚からのお年玉や店の手伝いや肩叩きなどでコツコツ貯めるしかありませんでした。 そんな爪に火をともすように貯めた全財産で買った、たぶん東芝のSUGARだったと思うけど、いかにも80年代のポップ☆キュート☆カジュアル☆オートリバース無し☆の白いシングルデッキのラジカセ。2万円くらいしたかなあ…当時は今よりも、電化製品はずっと高値だったんだよねー(だからこそ大切に使っていたのです)。 とにかく自分のラジカセっていうのが嬉しくて、無意味に兄弟や従兄弟の会話をこっそり録音して、あとで皆で聴いて爆笑したりしてたけど、何があんなに面白かったのかな。 さてさてデッキを手に入れ、友人にダビングしてもらったチェッカーズのアルバムは聴けるようになりましたが、そのうち他のアーティストのヒットシングルも録音したくなってきます。今だとクリックひとつで曲をDLできますが、当時の貧乏中学生はそれこそ涙ぐましい努力でオリジナルテープを編集していたのです。 1.FM録音 エアチェック、というとなんかカッコよろしいですが、FM放送のヒットチャート番組にかじりついて、目当ての曲が出るまでスタンバイですよ!流れるかどうかもわからない曲のために、30分間動かざること山の如し。 2.テレビ録音 FMで目当ての曲が流れない場合は、徹子頼み。歌番組が隆盛を極めた昭和末期の中でも、安心と信頼の『ザ・ベストテン』ですよ。流行っている曲はラジオよりも高確率でかかる、という点で鉄板でしたが、難点はクオリティ。生放送ゆえの不安定さもさることながら、テレビのスピーカー部分にラジカセを密着させて音を録るので、周りの生活音までバッチリ録音されるのです。 録音ボタンを押しテレビの前で息を殺してしていると、 「ガラッ)梨むいたけぇ食え!」 「はよ風呂はいれー!」 など必ず祖母の咆哮がカブってしまい涙にくれるのが常でした。 あれテレビの出力から録音する方法無かったのかなー… そんな時間と労力をかけて編集したマイ・テープ。 曲リストは覚えてるだけでこんな感じでした↓ ・ジュリアに傷心/チェッカーズ ・シャイニン・オン 君が哀しい/ルック ・サイレンスがいっぱい 杉山清貴&オメガトライブ ・哀しくてジェラシー/チェッカーズ ・悲しみにさよなら/安全地帯 ・涙のリクエスト/チェッカーズ ・メロディ/サザン・オールスターズ ・星屑のステージ/チェッカーズ ・哀しみ色の…/京本政樹 ・Romanticが止まらない/C-C-B 「?」なものも入っていますが、文字通り擦り切れるまで聴いていました。実際擦り切れてテープがデッキに巻き込まれ大惨事になったりしましたが、ワカメ状になった部分をハサミで切って、セロテープで繋げると残った部分は案外聴けたものです。 この数年後にCDが主流になり、重低音ブームとやらでドデカホーンなどの巨大なCDラジカセが市場を席巻するようになるのですが、時代遅れの白いラジカセは長い間わたしの相棒として働いてくれたのでした。 ・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。・゜。・。・゜・☆。 音楽プレーヤーの進化とともに私の音楽遍歴は迷走を極めました。 チェッカーズ→安全地帯→BOØWY→ユニコーン・レピッシュ・イカ天ホコ天系から洋楽HM/HRまで色々→QUEEN・オールディーズ→ジャニス・ジョプリン→ブルース系いろいろ→クレイジーケンバンド→Perfume・倉橋ヨエコ→ニコニコ系→平沢進→聖飢魔Ⅱ(今ココ) 10年後にどうなってるのか想像もつきません…
by yan_two
| 2011-05-30 02:44
| 昭和!昭和!昭和!
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Comments(12)
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YOU
at 2011-05-30 09:58
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もちろんカセットレーベルにはインスタントレタリングでタイトル貼ったよね?
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ton28mm
at 2011-05-30 10:03
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ラインOut・Inが珍しい時代、アラフォーはみんな同じようにやっていましたよね。
当時、鈴木英人さん絵のカセットレーベルが欲しくて、FM STATIONを欠かさず買っていたのが懐かしい~。 テープに関しては“厨的”なこだわりがあって、「伝説のフェリクロームテープ:DUAD」を探し求めて、地元の電器屋を自転車で梯子したのを思い出してしまった。 今ではプログレだのメタルだの言っている私も、82年のASIAに衝撃を受ける前はアリス・さだまさし系を普通に聴いていましたからね(笑) アルフィーのメリーアンが衝撃的で、ザベテンにもかじりついていたな~。 10年後の自分は...歳食っても、メロイックサインを掲げて飛び跳ねていたいですね。
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チェスターフィールド
at 2011-05-30 12:19
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>安心と信頼の『ザ・ベストテン』
ブラウン管越しのダイレクト録音やってましたねー。ベストテン、トップテンに加え、ヤンヤン歌うスタジオなんかも録音していた気がします。 FMでは、JOGU歌謡ヒットチャートを聴くために、指示棒のようなアンテナを伸び縮みさせたりグルグル回したりして受信感度の調節やチューニングのツマミをミクロン単位で合わせることに命懸けてましたね~(懐) 嗚呼、ラジカセ時代の三種の神器 鉛筆、綿棒、セロテープ・・・
あったあった、TOSHIBAの”SUGAR”! オイラの中学三年間の愛機はSONYの”YOKOHAMA”でした。
こちらのブログ↓に写真があります。 色はブルーでした。 http://blogs.yahoo.co.jp/thatseurobeat/6480540.html 初めてエアチェックしたテープの曲目、A面だけは覚えてますよ。 ・いちご白書をもう一度/BANBAN ・ヒロイン/工藤夕貴 ・哀しい気分でジョーク/ビートたけし ・ネバー・サレンダー/Corey Hart ・クレイジー・フォー・ユー/Madonna 要するにFMでかかる曲は何でも、って感じで…。 この手の話を始めると止まらないのですが、横レスで >YOUさま インスタントレタリング(略称インレタ)は、字によって無くなるのが早いのがあって、カッターナイフを駆使して【Q】→【O】とか【8】→【S】とか外科手術をよくやってました。 >ton28mmさま DUADテープはセレクターが対応するラジカセじゃないと単なるクロームテープ扱いでしたよね? >チェスターフィールド様 綿棒はヘッド掃除の必須用具でした…
うっは! コレは良いオシャレナテレコ~ダブルユーフォー!
オイラは、比較的お金の余裕が無い家に育ちました。(※但し、食べ 物で困った事だけは有りません。父や祖父母に感謝ですな) なので、ダブルラジカセは本当に憧れのアイテムだったのですわ。 結局、祖父母から「月賦w」でお金を借りて、高校になってからCD ラジカセを買ったのですよ。あの頃のCDは高かったなぁ・・・ それ以前は、叔母から貰ったゴッツイラジカセを使ってました。タイマー なんて有りませんでしたから、オールナイトニッポンが始まる直前まで 起きていて、録音レバーwを入れてから眠ってましたです。
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yan_two at 2011-05-30 22:11
■YOUさま
>インレタ 貧乏性だったから手書きだったよ! カラフルな水性ペンで頭悪そうな丸文字で… コピー機が身近に無いから、歌詞カードも友達と回覧してノートに書き写してたなあ…時間だけはあったあの頃…
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yan_two at 2011-05-30 22:11
■ton28mmさま
>鈴木英人さん 西海岸!80年代!NEW HORIZON! 英語の教科書の表紙イラスト、キレイだったなあ~ パキッとした色遣いが大人っぽくて「小学生とは違うんだ…」と高揚したものです。 >テープ厨 DUADって初めて聴きましたよ…そういうテープの知識ってどこから仕入れてました? 私はハイポジだのメタルだのビタイチ判らなかったんだけど、永久保存版はマクセルのUDⅡと決めてました。普通のはTDK。 「マクセルのリーダーテープはヘッドクリーニングしてくれるんよ!」 「えー!マクセルすげー!高いだけある!」みたいな、次兄や友人からの曖昧な情報でマクセル信者になった気がします。金×赤のデザインがなんか高級っぽい、とか。 機器がアレだから音質もヘッタクレもないんですけどね…
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yan_two at 2011-05-30 22:16
■チェスターフィールドさま
リールの巻き取りは六角鉛筆じゃないとキーッてなるよね。 >ヤンヤン歌うスタジオ あのねのねの歌とスクールメイツのパンチラしか記憶が無いな… ジャニ系が中心だったんだっけ? 『レッツゴーアイドル』ってのも無かった? 歌番組といえば『夜のヒットスタジオ』は海外ミュージシャンのゲストもいて大人っぽい雰囲気だったね。デッド・オア・アライヴのピート・バーンズが歌い踊るさまを観て父が「何じゃこりゃあ!何じゃこりゃあ!」と錯乱してたのが一番の思い出です。あと吉川晃司とアン・ルイスの絡みね! >JOGU歌謡ヒットチャート DJ永田潔さんだっけ。懐かしいな~ 『FM歌謡春秋』とかもあったね!長いこと『歌謡心中』だと思ってたけど。 >指示棒のようなアンテナ ノイズが入るとき、アンテナの先をつまむと治ったりしなかった?しかしその体勢だと録音ボタンが押せないというジレンマ…
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yan_two at 2011-05-30 22:16
■むーにゃんさま
>YOKOHAMA なぜ地名なのか。オシャレっぽいからか。NICHINANじゃダメなのか。 >初めてエアチェックしたテープ えらいオマセさんな選曲ですわね! エアチェックだと曲順や全体の構成を考える余地が殆どないからカオスになりませんか。
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yan_two at 2011-05-30 22:20
■大ペケさま
>祖父母から「月賦w」でお金を借りて 買ってもらうんじゃない所がエライ!物の有り難味がわかるってもんですよね。当時は今みたいな家電量販店は無くて、近所の電機屋さんくらいしか選択肢がなかったような…呉まで出ればダイイチ(現デオデオ)があったかなあ。 >録音レバー え、え?レバーって!?
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むーにゃん
at 2011-08-22 12:05
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yan_two at 2011-08-24 01:05
■むーにゃんさま
そうですそうです、組紐屋の竜にときめいてた女子小学生だったんです…京本さんがあんな愉快なキャラだと知った時は衝撃でした。
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