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■「はだしのゲン」で核軍縮訴え 外務省がNPT会議で配布 ↑麻生外相絡みというのがちょっと意外でしたが、日本のMANGAが各国でもてはやされている今なら、被爆の様相を世界に伝える一歩となる可能性は十分と思います。ひと昔前なら、こんな場の資料としてマンガなんてちょっと考えられなかったことですよね。 子供の頃図書館で読んだなあ…という方が多いと思いますが、『反戦マンガ』などとひとくくりにして敬遠するには勿体ない!大人になって読み返してみたら、純粋に漫画としてメチャメチャ面白いです。登場人物それぞれにパワーがあって、時折シュールなギャグもあって。 ということで去年の話で恐縮ですが、作者の中沢先生にお会いした感激を書いとくけぇね。 ***** 昨年秋にポール・イマージュ・広島主催で開催された【アニメーション・カフェ】にて、中沢啓治先生のトークを拝聴してまいりました。中沢先生はビッグネームにも関わらず大家然としてなくて、気さくな広島のおっちゃん(失礼!)といった物腰でした。 漫画『はだしのゲン』の8割はノンフィクションだそうです。家族構成や避難先でのイジメ、河原生活などすべて実体験。そして8月6日生まれの妹の名前もまんま『友子』・゜・(ノД`) そして原爆が落ちた直後の生々しい光景を詳細に語られました。広島に長年住んでいながら生の被爆体験を聞く機会はあまりないのですが(語りたくない人も多い)、LIVEだとやっぱりストレートに伝わってくるんですよね。心臓がズシッと重くなる。 ヘビーな空気に追い討ちをかけるようにアニメ『はだしのゲン』(マッドハウス制作)も鑑賞。原爆投下前後の部分だけでしたが…いやもう家族を助けようと半狂乱のお母ちゃんに感情移入しちゃって( ;ω;) しかも柱に頭をはさまれて焼け死んでいく進次が息子と同じ年頃なのよ…もう勘弁してください!あちこちですすり泣きが聞こえてきますが、黒マスカラばっちりの私は涙をこぼさないようにカッと目を見開いてプルプル震えておりました。 さて、上映が終わって最後は質問タイム。 シャイな人が多いのか、なかなか挙手がないので私が質問してみました。 ---数年前からネットを中心に再評価され、若い世代の間で大変な反響がありましたが、逆にそういった若い人から先生が刺激を受けたことはありますか? 中沢先生: 北海道の若い人から「辛いことがあっても『はだしのゲン』を読むと、ああ私もゲンのように頑張らなきゃ!と前向きになれる」という便りをもらったり、在日コリアンの女の子から「今まで日本人はみんな私達を馬鹿にしていると思っていたけど、朴さんのような良いキャラクターを描いてもらってとても嬉しい」とお礼を言われた。漫画家として最高の喜びですよ。 また、他の方からも質問が。 ---アニメのキャラクター設定をされたのは中沢先生ですか? 中沢先生: 作画に2000人からの人が関わるので、みんなが描き易いよう癖のない画風になったんです。 原作タッチの映画も見たいところですが、アニメ制作というのはこちらが想像するより遥かに大変なことなんですねー。脚本もなかなか決まらなくて、何人も脚本家が代わったあげく結局中沢先生が書いたそうです。 残念ながらその後の交流会には参加できなかったのですが、この講演だけでも中沢先生の表現者としての気骨を感じることができました。【わしが言いたいのはそんな事じゃないわい!】と言い続けるのって、結構なパワーがいると思うんですよ。アニメだの映画だの規模が大きくなれば尚更、妥協を迫られることは多いでしょうが… 頑固なゲン少年そのものに会えたようで、とても嬉しかったのです。 参照:中沢先生公認(黙認?)サイト【1995 GEN PRODUCTION】
by yan_two
| 2007-05-22 01:47
| リコメンド図書室
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Comments(14)
タイトル、きのぴーを意識しとるじゃろ?
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僕の記憶が正しければ、
「はだしのゲン」って、 当初、週刊少年ジャンプで連載されていたんですよね。 今じゃ考えられんですわ。 「はだしのゲン」は、ハッキリ言って気持ち悪いし、 読んだらゲンナリします。 だがしかし!絶対に読みついで行かなくてはならない、 名作ですな~。
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samuge-nikukyu at 2007-05-22 22:46
わたし、確か6歳の誕生日におばあちゃんにもらったんですよ、全巻トラウマセット・・・。
いま読んでも、「反戦マンガ」って感じはしないですね。ほんと、普通に読み応えのあるヘビーなマンガです。
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yan_two at 2007-05-23 21:08
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yan_two at 2007-05-23 21:08
■YOUさま
香港の図書館か漫画喫茶に『はだゲン』は置いとらんかねえ。 原爆の悲惨さはもちろんなんだけど、戦後の混乱をたくましく生き抜く男子と女子の生き様がね…めっさ格好良いんです!終盤、ゲンの淡く切ないコイバナもあるよ☆とか言いつつ私も図書館で借りてばっかりで大人買いはまだ。
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yan_two at 2007-05-23 21:08
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yan_two at 2007-05-23 21:09
■samuge-nikukyuさま
>6歳の誕生日におばあちゃんにもらった まさに英才教育ッ…!おばあさま、どんな意図があって(´Д`;) そういえばうちの息子、もうすぐ6歳の誕生日だわ(ニヤリ)
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ぼぶにし
at 2007-05-23 21:28
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>ルフィと悟空と中岡元はジャンプの正統派主人公ビッグスリーです(独断)!
友情! 努力! 勝利! ですね!
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jaguarmen_99 at 2007-05-24 20:02
図書館で最終巻以外は借りて読みました。中沢先生は他作品でもボクサーのフシュー!フシュー!とかいう擬音など独自の世界観を繰り広げておられました。でも世の中は核軍縮なんてアリエナイのデス。だってこないだ基地拡大の一歩のために海自が繰り出されたんだぜ。核はなくとも植民地化。はだしのゲン読めや!って言いたくなります。
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yan_two at 2007-05-25 11:46
■ぼぶさま
・友情…隆太が『東京ブギウギ』を絶唱しながら警察へ自首するシーンはマジ痺れます! ・努力…生きるため、家族の治療費のための駐屯地荒らし、読経バイト、肥汲み。 ・勝利…漢字の意味がわからないアメ公(上の画像)に恨みのこもったシャレコウベを売りつけたので勝ち(?) ジャンプの主人公たる素質は十二分に満たしています!
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yan_two at 2007-05-25 11:47
■jaguarmen_99さま
>基地拡大 わたし木曜の朝刊で【米軍再編推進法成立】って知ってビックリしました。え、ちょ、そんな速攻で決まっちゃうの?なんか最近おかしくない?ああそうか、日本はアメリカの不沈空母でトランクルームで玄関マット(対アジア)なんだよね。 私は頭があまり良くないので、どうして世界が今こうなってるのかサッパリわからない。単純に戦争で儲かる人がいるから? 『国が国が』って言うけど『国』って誰のことなん?ていう。
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jaguarmen_99 at 2007-05-28 09:48
> 意味がわからないアメ公(上の画像)
先日ラクロスを観に基地内に入ったところ、ギャイジンさんにはまだカンジタトゥーが流行らしく「殺人狂」っていうのが微妙に含み笑いできました。「殺人鬼」じゃないということは、客観するのが好きなのかもしれないし、それとも自分もいといません、ということなのか。なぜ日本人に確認しないんだ、おまいらは(笑)。 > 単純に戦争で儲かる人がいるから うま味もあるのでしょうし、それから人の優性思想っていうのどうも本能的にあるみたいなんですよねぇ。
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yan_two at 2007-05-28 23:04
■jaguarmen_99さま
>カンジタトゥー 「台所」ってタトゥーを入れて得意気な外人さんに「それキッチンて意味だよ」て教えたらものすご凹んでた、という話を聞いて笑ったなあ。ネットの書き込みだったから本当かどうかわからないけど、実際ありそう。逆にわたしは英語が書いてあるTシャツを買うのが怖いです…指差して笑われそうで。
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